最近、「半沢直樹」を楽しみにしてる。
思えば、池井戸潤の作品では、「空飛ぶタイヤ」も観た。
あの作品もよかった。
で、話を元に戻して。
半沢直樹の件。
銀行の難しい?話は別にして。
このドラマでの、同期の大切さとか友情に思いが至る。
「同期」・・・
学生時代の同期。
しゅっちゅう会うヤツもいるし、何年かに一度しか会わないヤツもいる。
もちろん、その当時は、それこそ毎日顔を会わせててたけどね。
会社員時代の同期。
別に会社員でなくてもいい、一緒に働いたときの同期。
「半沢」でもあるように、社会人になると、組織やなにやらと、
いろんなしがらみも生じてくる。
でも、同期もしくは同期に近い年代の仲間との連帯感というのは、大事だ。
自分も、会社員時代の10年間、いろんな同期に助けられた。
たまには、助けたこともあるかもしれない。
もう、20年前になるか。。。
月に一度の営業会議。
どう考えても、納得のいかないセール、営業戦略について誰も異議を唱えない・・・
そんな会議のときに、自分が発言した。
その時は、誰もが思っている疑問を支店長にぶつけた。
親会社からの部長連中もきていた。
その営業会議のときに、いつものような「シャンシャン」で終わる会議が、
どうしても許せなかった。
別に正義感を気取ったワケじゃなく、単純に納得いかなかった。
「さっきから聞いてますが、みなさん、ほんとにこのセール、営業展開で数字があげられると
思っているんですか?現実と違った、机上の計画でほんとに達成できますか?
代理店に押し込むだけでなく、その代理店の方々がどうしたら消費者に売れるかを考えてあげる
べきじゃないんですか!
いつも会議でやりますで、結果できませんでしたで、ほんとにいいんですか!
やれないと思うのなら、別の方法をみんなで考えませんか?
そのための会議じゃないんですか?
話し合いのない会議って、意味があるんですか!」
たしかこんな感じだった。
みな、いつも通り会議が終わると思っていた会議が、一気にざわついた。
あいつ、何を言い出すんだよ・・帰りが遅くなるだけじゃねーか・・みたいな露骨な顔をする先輩もいた。
40人で、YESマンでなかったのは、自分だけだった。
「ま、いいさ、みんなの気持ちの代弁だ。誰もついてこなくてもいいさ。
あとで支店長はおれを呼んで、自分をなだめる気だろう・・・
そんな気持ちでいた。
まあ、半分あきらめかけていたとき・・・
当時の自分の部下(年は自分と同じで同期みたいやヤツだった)が、
意を決したように、
「自分も、そう思います。もっとみなで議論した上で決めた方がいいと思います!」
?!?!?まわりの幹部の視線が、自分でなくそいつに注がれた。
あれ?なんだ、援軍があらわれたわ。
おまえ、おれに味方したって、いいことねーぞー。って、
目で合図したよ。
でもね、そのあとに・・・
その営業所で一番古い、尊敬する先輩が口を開いてくれた。
「石原くんや、○林くんの言うとおり。通り一辺倒の話でなく、本気で話そう」って。
自分は、何か熱いものがこみあげてくるのを抑えられなかった。
課も違い、ふだんあまり接することもない、大先輩が、入社2年目のペーペーの
自分の援軍になってくれた。
もうそれからは会議は白熱。
結局その日の会議は、いったん打ち止めにはなったけどね。
(深夜になってしまったし)
あのあとからは、親会社からの幹部や支店長も、
営業マンの話を聞いてくれるようになった気がする。
別に、かっこいいことをしようと思ったわけじゃない。
ただ、言わなきゃわからんことは、言わないとだめだ。
会社や組織の規模の大小は関係ない。
大きくても風とおしのいい会社もあれば、
小さくても風とおしの悪い会社もある。
会社でなく、店でも、アルバイトでも同じだ。
同期、それに近い存在の人が、もしいるなら。。。
絶対に大事にしたほうがいい。
ライバルでもあるけど、なんでも相談できる関係にするべきだ。
ちんたら仲良くでなく、
いざというときに、お互い協力できる同士として。
うちの会社も、ここ数年は、新卒を数名採用している。
まぎれもなく同期入社。
ただ人を増やすだけじゃなくて、
なぜ、新人を複数採用するのか。。
ドラマの「相棒」の二人や、
「半沢」の半沢と近藤、渡真利みたいにはいかないかもしれない。
でも、いざというときに、仲間になってくれる。
しゅちゅう会わなくても、あうんの呼吸でわかりあえるような「同期」に
なってほしいってのがある。
ただ現実はね。
みな自分の作業で手いっぱい。
同期を気遣ったりする余裕はないし、
プロジェクトが違えば、そんな同期を思う日も少ないようだ。
これだけは、どんなに携帯やスマホなどのツールが発達しても関係ない。
同期を「思う」か「思わない」かだから。
いや、でも、いつかはきっとわかる時が来るはずだ。
社会人になって、ただ自分の仕事をこなすだけの社員よりは、
まわりをみれて、同期を大事にする社員。
で、ときには会議で、先輩にくってかかる社員。
新人時代は仕方ない?
いや、新人時代だからこその同期の大切さなんだろうと思う。
だんだんとそんな社員が増えることを望む。
うちの会社だけでなく、多くの会社で。
「肩書きや居場所は違っても、お前はお前だ」
みたいなセリフは、同期ならたまにはあってもいい、って思う。
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