震災後の電力不足の時期から数カ月。
10月から、東電が自家発電の電力の買取価格を大きく下げたらしい。
足りないときは、せっせと自家発電お願いします!
節電お願いします!といっていても、
いざ、電力の需給バランスが安定してくると、
東電としても、わざわざ民間の電力を高く買い取る必要はないワケだ。
なんだこの野郎!って思ってるのは、
自家発電設備を導入し、それを事業化した人たち。
単純に、この話だけを聞くと、
自家発電などをしていない人も、
頭にきちゃうかもしれない。
でも、まてよ。
電気はためておくことができない(できるのはわずか)としたら、
為替や株よりも、実は危なっかしい代物だ。
だって、余っているときは、垂れ流し。
利用者だって、電力が余っているからって、
家中の電気をつけっぱなしなんてしない。
そう、使い放題プランなんかないからね。
一度見についた節電意識は、そう簡単には元には戻らなしでしょう。
(そういえば、最近、「電気予報」って、やんないな)
たとえていうと、お米は、多くの人が毎日食べるけれど、
日本の実情は実は米あまり。
国の補助金で、農家がやっと米を作っている。
それはなぜか?
そう、日本人が米以外のものを食うようになったから。
そば、うどんならまだしも、ラーメン、パスタ・・
そして最大の敵はパンといったところか。
まあ、米の場合は、日本人の嗜好の変化、
欧米化のせいで、消費量が減ったと考えられるけどね。
(決して、米が生産できなくなったから、パンを食ってくれってことじゃない)
まあ、東電に話を戻すと、
「すみません、電気が作れなくなりましたから、みなさん、節約と、
自分で作れるところは、なんとか作ってくださいな。
余剰の分は、東電が高く買い取りますから!
ひとつ、ご協力を」
ってなところでしょう。
で、今度は余ってますから、みなさん、もう高くは買いませんよ!って話。
ひとつ言えるのは、米は、古米とかで、備蓄できるし、
ビーフンなんかに加工できる。
だけど、電気は基本、垂れ流しだってこと。
(ためておけない)
だから、電気が十分足りている時は、
自家発電事業者から高く買う必要なんてない(し、しない)。
ただ、それだけのことなんだけど。
まあ、頭にきちゃう人はきちゃう。
で、結局何が言いたいかというと。。。
価格決定権が、100%相手側にあるような商売は、
たとえそれが、おいしそうな話でも、
リスクがものすごく高いってこと。
「あ~、この値段で買ってくれるんだ。すごいなあ、きっとたくさん
儲かるそ!」
って、ある事業をしても、
その価格では、もう買いませんよ!って、一言言われたら、
ジ・エンド。
「あのさ、うち、今電気余ってるから、おたく買ってくんないかな?」
なんて、近所の人に売るなんてことできないでしょ、実際。
原発の一件で、民間のエネルギー産業がどう伸びていくかと思うけれど、
まだまだ、いろんな障壁はあると思います。
法律しかり、送電網しかり、利用者の意識等々。
遠い将来?
電力も、パケ放題プランなんてできるのかしら?
4人家族なら、○○円で、使い放題。
ただし、期間はいつからいつまでよ。
単身パックなら、年中OKよ。
なんてね。
もし、電力が余る時期限定なら、
そんなのがあってもよいかも。
一年を通じて一定の利用料に保つには、
利用料が減っているときに、どれだけ電気を使わせて、
一定に保つかがカギでしょう。
想定量をオーバーしそうなら、加入制限をすればいい。
そ、先着何名様まで、とかね。
そうすれば、さっきの事業者からの買い取り価格も一定になる。
(ちょうど、先物取引の価格の変動の波をなくしちゃうような感じ)
おやおや、せっかくのエコブームに水をさすような話になって
きちゃったな、、、
ま、逆転の発想もよいんじゃないかな。
原発問題、省エネ、いろいろあるけれど、
電力使用量を年間一定にするためのプランを考えたら、
それこそ、ノーベル賞ものだって、思うもの。
誰か、考えて!!!
え?ブレーカーがあるじゃん!だって??
もっと、大きな視点でさ。
そういえば、数年前に公開された、映画「ウォッチメン」。
シュールな映像と脚本。ハデなアクションシーンに目を奪われがちだけど。。。
話の発端は、究極の新エネルギーを世にだして、冷戦を無くすことだった。
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