アマゾンの配送を請け負っている、佐川急便が、(決別するための)大幅な値上げを
通告して、事実上、アマゾンの配送を請け負わなくなったというニュース。
佐川側は、「サービスの対価を正当にもらえない以上、継続は不可能」と、
アマゾンの契約を打ち切ることになったらしい。
これで、宅配メインのアマゾンの配送は、当面ヤマト一極集中になる様子。
たしかに、知り合いで佐川をやっている人もいるが、
大きな荷物ひとつ運んでも、100円~150円くらいだそう。
真夏の炎天下でも、エアコン代がもったいないから、
休憩時は窓を全開にして、日陰にとめて風だけで暑さをしのぐと言ってたな。
アマ「たくさん発注するから安くしとけよ」
佐川「わかりました、目いっぱい勉強しまっせ」
アマ「ほら、もっとたくさん発注するから、もっと値段さげんかい」
佐川「かなり厳しいですが、なんとかここまで・・・で」
アマ「オラオラ、追加で、こんだけ発注だ。もっと下げんかい」
佐川「おいおい、さっきから、黙って聞いてりゃ、おまえいい気になりやがって!
そろそろ、大幅値上げさせてもらうぜ、倍返しだ!コラ」
アマ「う・・・なんだよ、急に。そんなこというなよ~」
佐川「もう、止めたる。あんたんとこの荷物はいっさいやらん。終わりや。」
・・・みたいなやりとりがあったかどうかはわかりません。
最近では、上場会社のワールド・ロジという会社が倒産しました。
多額の設備投資が裏目にでたためのようで、宅配とは直接関係がないかもしれません。
ただ、現在のように、なんでも宅配。
それこそ、CD,DVDはもとより、生鮮食品、トイレットペーパーからサンダル、スリッパ、耳かき?まで。
昔なら、普通にスーパーかなんかで買って帰るようなものまで、
なんでも宅配だ。
お年寄りや体の不自由なひとが使うならわかる。
また、家電製品のような重い荷物も理解できる。
ただね、なんでもかんでも宅配でいいのかね~。
そりゃ、物流の量は増大するでしょう。
一時的には、それで運送会社は売上もあがり、よいかもしれない。
ただね、やっぱり大量に発注するとこは、強烈に値下げを要求してくるもんです。
どんな業界でも。
そんな洪水のようななかで、うまく値段のかじ取りをしないと、
とたんに決壊しちゃうよな。
コールセンター、倉庫費用、燃油代と限界まで合理化しても、
モノを運ぶ人の手が8本あるワケじゃない。
街中を150kmでぶっ飛ばすこともできない。
明日手に入らないと死んでしまう・・・!
なんてもの、基本的にないでしょうに。
と、ここまで書いて、ふと思った。
ネットでの薬の販売が近々解禁になりますね。
薬かあ~~。
ネットで買う人がまた増えちゃうね。きっと。
いっそのこと、ヤマトもアマゾンからしばらく手を引いちゃえば?
なんて、思わなくもない。
TPPで外資の配送会社が日本を席巻しちゃう?
いや、おそらく、それはムリでしょう。
だったら、とっくに、FEDXなんかが、もっと宅配に進出してるでしょう。
アマゾン自体が配送をするかも?
クレジット決済をアメリカ本国でしていることになっているから、
売上(利益)に関しての法人税をアマゾンは日本でなくアメリカに払っている。
日本(国税)にとってメリットのない売上規模の会社が、
さらに自前で配送までやるとなったら、それこそ、経産省VSアメリカ通商部にまで、
発展する、対決になるかもしれない。
こればかりは、便利なんだからいいじゃん!て話しにはならないでしょう、きっと。
歩いて買いにいけるものは歩いて買いに行く。
手で運べるものは、自分で手で運ぶ。
なんでも、ネットで価格調べて、一番安いものを宅配で・・・
みたいな生活ばっかりしてたら、
買い物でのコミュニケーションもとれなくなって。。。
人を相手に値引き交渉なんてできなくなっちゃうよ。
世の中、生きていくってのには、なんでも交渉ごとがつきものだ。
(だいたい、そういう人は、海外でも値引き交渉は下手なやつが多い)
話が少しずれたけど、
値引き交渉のできない人に、値上げ交渉もできない。
たんなるワガママな言い分は誰でもできるけど、それだけじゃ実現しない。
ある程度、双方が納得する形で、決着できるかってのは、結構大変なものだ。
自分は、昔から、こと「配送」に関しては、
多くの業種のなかでも、とりわけ大事な仕事(業種)だと思ってる。
モノを運ぶ人も、タクシーの運転手さんも、バスも電車もそう。
だから、あまりにも過剰な負担を人が負ってしまう。
(単価が安いために、ムリにたくさんの荷物を運ぶような・・)
そんなのは、あまりよくないって思う。
じゃ、人が負担しないようにすればいい?って??
そうそう、日産自動車が開発中の、完全自動運転のクルマが、
そう遠くない時期に発売されるようだ。
今、アメリカで試験中。
完全自動の物流が実現するのは、
そうだな、あと30年くらいしたらそうなるかもね。
ただ、そのときは、そうとうな数の人の足腰は、
老人並みに弱ってしまってることでしょう。
それはそれで、
どちらかというと、不幸なことかもしれない、な。
30年後は老人ばかりの国になるからいいだろうって??
それを言っちゃ、おしまいよ。
老人になっても、歌いながらホールを走り回るくらいの
明るく元気でいなきゃね?!
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