ちゃんぽんに思う(デフレを生き残るには)。

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今日は、17時に大崎。19時に五反田だった。
時間が1時間くらいあったので、
少し早いけど、久しぶりに、リンガーハットでちゃんぽん。

最近のちょっとこぎれいなお店しかしらない人も多いと思うけど。
実は、このちゃんぽんに、デフレ脱却のヒントがあったり。

なぜかというと、このちゃんぽん、ほんの5年前くらいまでは、
390円くらいだった。
で、今はいくらかというと、590円(これは23区内価格、関西、東京以外の関東は別価格)。
実に30%以上の「値上げ」。

もちろん、味も量も変わらない(大盛り無料らしいが、もともと量は多い)。

でも、なぜか、新規出店は多い(特に最近は駅前に進出)。
人は・・・かなり入っている。

自分の知る範囲で、ファストフードで、これだけの値上げをしていながら、
新規出店、人の入りもまあまあの店をほかにしらない。

この強気の営業方針は、どこからきたんだろう?

ちゃんぽんチェーンというものが無い。
(日高屋も、幸楽苑とも違う)

思えば、牛丼、ハンバーガーなどは、時として、値下げ合戦をする。
方や、ピザチェーンがそれをしたことは、あまりない気がする。

オンリーワンだから・・・
確かに、それもあるでしょう。

でも、牛丼だって、大手はたかだか数社。
どこかが値下げをしなきゃ、ほかもしない。
ピザは2、3社?
ハンバーガーだって5社くらい?

う~ん、やはり、1社寡占(オリジナル)は強いのか?

よく食べに行く、花まるうどんなんて、かけ小は100円だしな。
まあ、うどんは、かけそば軍団が駅前にひしめいていることを
考えれば、わかる。
(ちなみに、花まるは、吉野家グループ)

ともかく、値上げしてからは、一度も行ってなかった、
長崎ちゃんぽんを久々に食べた。
で、で、この戦略・・・なぞは解けなかった。

ただ、思ったのは・・・
この社長、やるな!って。

ボリューム、味、客のランチ平均単価、新店舗の出店費用、
人件費、競合店の価格、男女構成比、年齢範囲、ヘルシー志向・・・等々。
おそらく、相当なシュミレーションをしたと思う。

で、やっぱり、最後は「賭け」に出たんだろう。

そう、この世の中に、同じ味、ボリュームで30%の値上げは、
普通はありえない。
(段階的にでは、あるが・・)

そこをやっちゃった。

って、ここまで書いて、一応、ヤフー株価をみてみる。
ありゃ、今季は赤字だ(前期、前前期は黒字)。
でも、売上は横ばい。
まあ、かなり厳しい逆風の外食産業で、売り上げ横ばいなら、まだいいのかも知れない。

思うに、オンリーワンなんだんだから、
この値上げパフォーマンスについてこれる人はついてきてください。
途中で脱落した人は、たまに来てちょーだい戦法なんでしょう。

う~~~ん、難しい。
実に難しいバランスだ。

付加価値のギリギリの線をいってる。

正念場は、来期でしょう。
そこでの決断がどうなるか・・!!!

そう、流行りのラーメン屋のラーメン。
今は、だいたい600円から800円はする。
個人でやってるちゃんぽん屋も、自分が知る限り、
似たような値段。
もちろん、これらは、個人店だから、各店ごとに味も違う。

それを多店舗、全国展開のチェーン店が、
あえて、その領域に踏み込んだ形。
(価格帯としてね)

今、電機業界は、第2期リストラ元年、
異業種タッグでは、新宿の「ビックロ(ビックカメラとユニクロの複合店)」など、
大きな変革の時代ではあるけれど。

自分は、身近な、このリンガーハットの今後に注目したい。

マクロでのオンリーワンが、ミクロ(個人ラーメン店)の価格帯で、
ほんとに勝負できるのか。
実は、どんな業界にもあてはまるくらい、ドラマティックな展開だと思う。
デフレ時代のひとつの戦略が成功するかどうか。

なんて、たいそれたことを書く気はなかったけど、
久々にちゃんぽんを食べたので、ふと書いてみた。

学生時代、お金ない時に、大変お世話になった、
あの、リンガーハットのちゃんぽんの変貌ぶりに、
興味はつきないから、ね。
ま、たまには、これからもいきまっせ!


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