タウン・レジャー情報誌の雄。
ぴあが、本日最終号のようです。
自分が中学、高校のころ、
担任の先生が、ぴあやシティーロード(一時期のライバル誌)を
小脇にかかえているのをみて、
妙に格好いいなあ、って思ったものです。
当然、自分もよく買いました。ぴあ。
実際には、ぴあをみて、映画やコンサートに行く機会というのは、
それほど多くなかったけれど。
最新の映画情報、その批評を読むのも楽しかったし、
当時テニス部だったんで、プロの試合予定をチェックしたり。
社会人になったら、コンサート情報みて、出かけたり。
また、ぴあを買ってもどこもいかない時期もありましたが、
それはそれで楽しかった。
そう、行った気分になる・・というか、ちょっとしたワクワク感があった。
いまでは、旅行雑誌を買ってそう思ってしまうように。
大人になってからは、ぴあが学生起業のはしりってことも、
気になってました。
学生同士で作ったミニコミ誌から、あんなふうにデカくなっちゃうんだ。。
と、感心したりもしてた。
同じ学生起業でも、リクルートよりは、
ちょっとした、遊び心がそのまま会社になっちゃったみたいな感じも
好きだった。
今のようなネット社会でないので、
情報源としては、とても貴重でした。
文芸映画からロマンポルノ。
書籍からコンサート、スポーツまで。
とにかく、ぎっしり情報がつまってた。
今、ネットで、検索してピンポイントで、
情報を探すのとは、対極かもしれない。
だって、ちょっとページをめくれば、雑多な情報が、
いやでも目に飛び込んできちゃうから。
自分に興味のあるものを探すには、
ネットは大変便利なのだけど、
こと、情報に関しては、雑食性も必要じゃないかって思います。
新聞や雑誌、ネットのニュースサイトなどで、つまみ食いもいいけれど、
はじからはじまで、ざざっと目を通すのも、
知識の幅を広げるには、大事かも。
興味のあるニュースは、複数調べて比較することも。
なんて、偉そうに書いてますが、
なんにも興味がわかないってよりは、
なんにでも興味があるって人の方が、
楽しい生き方ができるような気がする。
ぴあの廃刊。
いわゆる本家の情報誌としては、
もう役割を終えたということなのか。
紙面構成、情報量、どれをとっても、
○○ウォーカーのような、最近の情報誌とは
格が違っていただけに、
とても残念です。
最近は、電車でマンガや週刊誌を読む人も、めっきり見なくなった。
みんな、どこで読んでんだろう?
雑誌なんて、移動中とかに読むものと思ってましたが。。。
デジタル化の波が、やっぱりね。
携帯、スマホ、電子ブックの台頭で、
出版業界、書店は、ますます大変だ。
なんか、読みたいけど、時間つぶしたいけど、
文庫本買うってのはなあ・・・
ってときの、一冊。
そんなときの、ぴあだったけれど。
きっと、あとから、その存在感の再評価がされることでしょう。
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