毎日、ほんとに暑い日が続いてます。
少しは、ひんやりするような話をということで、
IT事件簿 その3です。
IT業界に転職して、2年ちょっと。
順調に社員も増えてましたし、
まだまだITは好況の波の中にいました。
でも、なぜか、当時の会社は、業績もよくなく、
長期スランプの状況になりました。
当時の上司は、社長の元直属の部下だったようですが、
うまくいかない状態の会社に見切りをつけ、
会社を去っていきました。
残った営業は、自分ほか2名。
スポーツ新聞しか読まない社長と、
お茶一杯飲むのに、1時間くらいかかりそうな、
これまた、昔の社長の部下のおじいさん。
そうそう、いつの間にか社長の弟まで、入社してきた。
あいつ、何やってたかな?営業じゃなくて事務?忘れた。
もう、会社が回らないといった状況の中で、
営業3名、自主的に給与引き下げを社長に提案し、
実施しました(もちろん社長も)。
もちろん、営業2名は、いやな顔。
でも、仕方ない。
頑張って取り返そう!
とか、いろいろ、カンフル剤も打ちましたが、
結果はついてきませんでした。
ほんと、それこそ、いろいろやった。
そのうちね、
なんか、社長と、営業の一人。
まあ、そいつは、社長の息子だったんですけどね。
二人で、悪だくみ始めちゃいました。
簡単に言うと、自分を追い出す算段と、
あと、辞めさせる技術者のリストなんか作り始めてね。
(おまえ、そういうことにExcel使うんじゃねーよ)
まあ、自分はいいんです。
当時の営業では、一番上(数カ月でしたけどね)でしたし。
ただね、息子が、辞めさせるリストを作って、
ニヤニヤしながら自分に見せたときは、さすがに、
大声で、どなりましたね。
おまえ、何考えてんだ!って。
やることやんないで、そんなもん作る暇あったら、
営業してこい!ってね。
その頃になったら、もう、どうしようもなかったですね。
ある日、出社したら、おれの席に、見知らぬ女が座ってる。
「あ、そこ、おれの席だけど、誰?あなた?」
その息子の嫁さんが、会社来てるんだよね。
経費もないのに、、なぜかバイトで雇うだと。
「いいから、そこどけ」って、やさしく?言ったけど。
資金繰りで、社長と、いろんなとこを回ったりして、
最後に走りまわってたとき、まさにその最中に・・・
時間あるか?って、喫茶店。
「今週で、辞めてもらえるか?」
「あ?何言ってんのあんた?」
もう、そこはため口ですね。完全に。
「今週って、、あんた、常識もないのか?ふざけんなっ」てね。
結局、数週間後(退職のあいさつ回りをして)辞めました。
こちらも、動きはわかってたんで、
自分で、会社起こすしかないなあって、多少準備はしてました。
ただ、最終的には、最後の社長の言葉で、決めようと思ってました。
一緒に頑張ろう!って言葉なら、会社設立せず、もう一度頑張ろうかって。
今週でクビだから、って言葉で、完全に終わりましたね。
まあ、マンガのセリフなら、
「おまえはすでに死んでいる」ってとこでしょう。
あっ、こちらでなく、相手がですよ。
そんなんじゃ、生きてけないよ、あんた、この先って思った。
まあ、なんだかんだありました。
武士の情け。
自分が辞めるに至った経緯などについては、
仲のよかった経理の女性(入社時お茶いれてくれた、一日だけ先輩のコ)にも、
詳細は話しませんでした。
おかげで、そのコには、しばらく無視されましたね。
私だけ置いて、辞めちゃうの?って。
(あとで、仲直りしましたけど)
飛ぶ鳥あとを濁さず・・・で、いいかと。
全部話ちゃったら、あとでまた会社混乱しちゃうって思ったしね。
で、結局、その会社を退職後、
会社を設立しました。
(前の会社からの執拗ないやがらせもありました・・しつけーヤツらだなあ)
ともあれ、初めての転職では、
非常に貴重な体験をさせてもらいました。
実際には、そこからがまた大変でしたけど。
解雇無しの会社というのが、自分が会社設立当時からのスタンスで、
それだけは、今でも続けています。
反面教師に払った代償は、結局自分のクビでした。
って、ちょっとはひんやりしたかしら?
みなさんは、経験しちゃいけませんよ!
こんな話は、聞くだけで十分なんだから、ほんとはね。
・・・IT事件簿 創世編 完
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