NHKの「プロフェッショナル」じゃないですが、
仕事の流儀・・・
流儀って、聞いてどう思いますか?
調べると「ひとつの分野について他との技術、手法、心構え、表現の目的、
表現にあたっての解釈などの差異を理由として形成された集団や、その心構え」を指すようです。
ここでは、その心構えってことを考えてみたいと思う。
仕事をする・・何か「製品」や「サービス」その他・・・
仕事というものは、すべからく、他の人の役に立つことをすることだって思ってます。
じゃ、そのときの心構えで必要なことは何か。
他の人の役に立つということは、つまり、真剣に、相手のことを思って働くってことだと思う。
ここでいう相手というのは、お客様だったり、同僚だったりするけど。
自分ひとりで仕事した気になってないか?
「それはできません」と、簡単に言ってないか?
そんな場所まで通勤できません、と言ってないか?
指示がないからできないんです、って、ほったらかしにしてないか?
相手にわかるように説明し、何度もかみくだいて説明する労を惜しんでいないか?
自分が動いて済むなら、動いてあげるというサービス精神を持ってるか?
相手のためを思っての的確なアドバイス(相手にきつく受け取られても)をしてあげてるか?
・・・・etc
つまり、相手のことを思って、本当に毎日仕事してるか?
これは、仕事をする上で、スキル云々よりも、
まず大前提に、なくてはならない心構えだと思います。
昔、自分がメーカーの営業だったころ、
よく、現場に、照明器具やらエアコンやらを、
2tロング車に、積んで、届けたことがありました。
今じゃ、考えられないけど、その頃は、直送便とかも、
多くなく、顧客の指定で、営業自ら配送もありました。
ほんとは、そんなことしなくてもいいんだけど、
どうしても、その時間に、荷物を受け取れないので、
頼むから、どこどこの現場のどこそこに、搬入してくれないか?と。。
さすが、にエアコン40台をマンションの1~5階まで一部屋づつ搬入した際は、
二人で行きました。
でも、そのとき以外は、一人で行った。
駅にあるあの長い蛍光灯(110Wっていうんだけどね)が、2トン車満載のときでも、
一人で行った。
だって、俺だけ何往復もすればすむでしょ。
他の営業マンの力、時間を無駄にできないし。
って、思った。
で、搬入済んだときに、お客さまには感謝された。
「なんだよ、お前、これ全部一人で搬入してくれたのか?悪かったな、ありがとう」
って言われた。
めちゃめちゃきつかったけど、うれしかった。
仕事って、多くは、相手が困ってる、もしくは、必要としてるって状況だから、
生じてくるものだと思ってます。
それは、メーカーの営業だって、食べ物屋さんだって、エンターテナーだって同じ。
物を必要としてる人、お腹が減ってる人、悲しい気分を紛らわせてくれる音楽を必要としてる人。
みな、状況は違うけど、全て一緒。
相手のために行うのが仕事であるって思う。
今、ひょっとして・・・仕事は自分のためにあるって、勘違いしてる人が多くないか?
自分がしたいからするだけだって思うだけの人は多くないか?
だとしたら、それは、ピントがずれた考え方だ。
まず、相手のためになることをする。
それが、自分のためにもなる。
って発想にならないと、絶対に人間的な成長はないと思う。
もし、社会人経験の浅い人、これから社会人になるって人、
また、自分のために仕事があるって思ってるベテランも・・・
仕事の流儀は、心構えは何ですか?って聞かれたら。
また、思う機会があったら。
一度、よく考えてみてほしいと思う。
まずは、心構え。
それは、行動にも態度にも顔にも出る。
相手、お客様には、一瞬でわかってしまう。
人生、仕事をしていくなら、一時の成功、失敗でなく、
「心構え」=「流儀」として、
まず相手を思う気持ちを持つということが、
根本的に必要なことだと思う。
自分が問われたら、そう答えたい。
そして、そうした人が多くなってほしい。
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