絶対に儲かる(得する)方法

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ある日、新聞の広告に小さく「必ず儲かる方法を5ドルで教えます」という
記事をみつけた。
その男は、5ドルかあ、安いけど、いったいどんな方法なんだろう?と、
そそくさと申しこみをした。

数日後、郵送で封書が送られてきた。

さて、わくわくして、その封筒をあけたら、中に紙切れが一枚。

・・・あなたも、私と同じように、広告を出せば、必ず儲かりますよ!・・と、
たった一行のメッセージ。

?!??!?!?!

申し込んだ人は、しばしあっけにとられ、その後、残念がる。
でも、5ドルという小額なこともあり、訴訟を起こすまでもしない。
ふっと、深呼吸・・・そして、苦笑い。

これは、アメリカのお話で、実話かどうかわ定かでないですが、
有名な話です。

世の中、不景気になると、妙な商売がわいてきます。

先日の、インチキおせちもそうですが、
もともと、グルーポン的な商法も、果たしてまっとうな商売か・・・

自分は、この仕組みが出てきた時から、あまりよい印象を持ちませんでした。

特に飲食業の場合など、
客足もなく、決死の思いで集客を願うような店に、
一見(イチゲン)さんの集団が、ワッと襲いかかるようなイメージを持ちました。
客の方は、ほとんど50%OFFみたいな金額に釣られ、
普段なら食べたいとも思わないフレンチ(or中華・和食・イタリアン・・etcの
店に、つい群がっていく・・・

そうした割安感のに慣れてしまい、通常価格で、同じ店に行く人は、
ほとんどいないんじゃないでしょうか?
まあ、もともと、日常食べるような庶民派のような店なら、
もともとそんな仕組みはいらないわけで。
たまに行くような店に、来させるための方法なんだろうしね。

なんだろうね、この流れ。

自分たちで、自らデフレの渦巻きを作ってるとしかいいようがない。

仕組みはおおむね、
通常1万のコースを半額の5千円で提供。
客は、50%OFFだって喜ぶ。
店は、いくらもらうか・・残りの5千円のうちのさらに50%(つまり2500円)
は、運営業者に払う。
で、お店の手元には、2500円のみ。
だいたい、店は赤字。

自分はね、別に値引きが悪いとは思っていません。
ぶっちゃけ、オープン記念で、タダでどうぞ!もありだと思う。

ただね、なんか、集団でグループで(それも見知らぬやつらと)ないと
やってけないみたいなのが、強烈にイヤなんですよね。
考えただけでもぞっとする。

値引きやサービスさせたいんなら、一人でやってみな、って思う。

店だって、ほんとにこの人は大事なお客さんだって思えば、サービスしてくれるよ。
それが、値引きかどうかは別にして。

最初に、アメリカの小話を紹介しましたが、
このグルーポンも、もとはアメリカが発祥。

はっきり言って、何の生産性もないと思う。
だけど、巨大な会社になってるみたい。
アメリカって自由だけど、たまにへんてこな商売考えるよね。

で、今回のおせちの事件。

世の中に、絶対に儲かるって方法はない。
また、自分だけ絶対に得をするってこともない。

競馬、競輪、宝くじの胴元だけ。
限りなくそれに近いのはね。

世の中の流れが、そうした胴元ビジネスに向いてきてしまうってのは、
相当やばいよ。

誰もが、楽して儲かるなんて・・・

楽して儲けるんじゃなくて、楽しく働いて儲けるなら賛成。

うまくいかない→スリルがあっていいね!
残業多い→修行のひとつと思えば!
難しい仕事だ→頭の体操始めるか!
付き合いにくい相手と商談→人物研究にはもってこい!
上司に怒られちゃう→滝に打たれるより、安上がりの荒行じゃん!

てな具合にいきましょう!

くれぐれも、最初の小話を商売に・・なんて、考えちゃダメよ(笑)


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