薄型TV。
家電エコポイントの半減にともない、
家電売り場は連日大盛況。
かたや、ソニーとシャープの液晶パネルの合弁会社は、
ソニーの方針転換のため(台湾製パネルへのシフト)のため、
先行き不安。
家電メーカーにとっては、
いまやTVは儲からない製品となってしまっているのが実情。
ついちょっと前までは、1インチ1万円なんて時代もあったのに。。
こんなにも価格破壊が進むなんて、だれも考えられなかったことでしょう。
バッグや洋服など、加工品としてブランド力のみで高い価格を維持できる分野は、
どんどん限られてきそうです。
パソコン、家電等、高付加価値と思われる製品が、
こんなにもあっけなく価格破壊の波にさらされてしまう。
救世主となるべく登場した、3DTV。
実は、これもやっかいなことに、コンテンツ制作のためには、
かなり高価な撮影機材を必要としており、
番組製作会社も、3Dコンテンツの制作には、
二の足を踏んでるようです。
家電品が高価格を維持できるのは、製品デビューから、
ほんのわずかな期間であることを考えると、
コンテンツの充実のころには、安価な海外メーカーも
追随してきてしまうかもしれません。
コンテンツがなければ機能しない家電製品は、
TV、ラジオ、音響機器など、
ブランド力での価格の差別化は、この先難しいでしょうね。
アフターサービスの多少の安心感くらいの差はあるにしても。
家電製品も、どんどん便利になってきて、
一通りの製品が出尽くした感があります。
今、家電ブランドで印象にあるのは、ダイソンの掃除機くらいしか
思いつきません。
クルマでも家電でも、昔のようなイメージ戦略ってのが、
通用しない世の中になってきたのも一因でしょう。
スポーツカーって、日本で今作ってるメーカー少なくなったしね。
昔なら、スカイラインのCMをみて、大人のかっこよさみたいなのに憧れ、
24時間風呂のCMをみて、お~いいなあって思ったり、
TVのサラウンドシアターシステムの音を聞いて、ワクワクしたり。
あ、いいなあ~!あんな世界に憧れるな~、欲しいなあ~って思ったものです。
ネット社会で、情報はどこからでも入手できるようになりました。
今や、野菜の特売品も、ネットで注文し、配達してもらう主婦も多いそう。。
情報といえば、ウィキリークスなるものにより、米政府の機密情報までオープンになったり、
日本でも情報は流出ばかり。
まさに、情報の乱立状態ですね。
(まあ、人間心理として、リークされた情報とかには興味わきますが)
ただね、なんでもかんでもネットでエンターキーを押してすましてしまう社会は、
実は、社会の効率化を極限まで進めてしまうんですよね。
製造、物流すべてにおいて。
コストカットの連鎖は、自分たちに返ってきてしまうことになるんですけどね。
今の時代、ほぼすべての業種にわたって、「エコ」を目指すこと以外は、
利益を出すのが難しい状況になってきてます。
エコを目指し、すべてが合理的になっていくのは、
ある意味よいことだと思います。
アメリカでは、来週あたりから、遺伝子組み換えのサケ(魚)の販売が
開始されるようです。
日本ではカイコに、人間の遺伝子を入れて、人工血管の原料にするようです。
また、世界では、すでに、有機物を合成して、新しい生物を生成してるみたい。
ここらへんまできてしまうと、エコとかじゃなく、人間の倫理観の領域になってしまうね。
合理的すぎる社会の末には、何が待っているんでしょう。
少し怖さを感じてしまったりね。。。
TVの話から、こんな話になってしまいました。
とりあえず、日本のメーカー、頑張れ!
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