TVやラジオとパソコン(ウェブ)の違いはなんでしょう。
最近、社員と話をしていて、TVとWEBの違いとか話していたところ・・・
たまたま今日読んだ本に、TV=プッシュ型 PC=プル型
というくだりがありました。
最近のPC、特にインターネットを利用してのWEB閲覧。
お気に入りを利用したり、リンク先に飛んだり、ようは、利用者側が、
自分の興味のある部分を自由に選んで情報を得ていくのが、プル型。
TV、ラジオのように、一度スイッチを入れれば、自分の意思とは無関係に、
情報が流され続けるのが、プッシュ型。
(もちろん、チャンネルを選ぶことはできますが)
自分で情報を引き出していくのか、流され続けるのかの違いを、
「プル」と「プッシュ」で表現しているようです。
確かに、最近は、検索エンジン、お気に入り、リンクなど、
自分の好きなように情報をセレクトできる便利さがあります。
優劣をつけるような話じゃないと思いますが、
この部分を深く研究すると、面白いかもしれません。
自分の意思で得る情報と、意思とは無関係に感じる情報。
人間が生まれたときから、幼少の頃までは、
ほとんどにおいて、プッシュ型の情報で知識を得ていきます。
「言葉」などは、まさにその典型。
じゃ、もう少し大人になって、「一般常識」はどうか?
こうなってくると、親の教育、学校で、TVなどの情報、書籍からの情報、
日常生活での体験として、ネットで調べて、
また、友人や他人の意見として・・・
あなたは、いつ、どのように一般常識を得ましたか?
と聞かれ、単一の答えはできないでしょう。
プッシュもあればプルもある。
最近は、情報が氾濫していて、選ぶのに一苦労・・・
という状況だと思います。
WEBの世界でも、「もう少し検索した情報がしっかりセレクトされ、
整理されたものにしていこう!」
といったような、構造化していくという方向にあるようです。
ただ、思うのは、人は、きっと、いわゆる「垂れ流し」の情報を
どこかできっと求めているのではないかと思います。
「混沌とした情報」と言ってもいいかもしれません。
自分の意図した情報だけを得ることで(それがどんなに高度な検索結果を
伴うとしても)よい結果にはならないんじゃないか?
だから、きっと、TV・ラジオは無くなることはないと思います。
選んでばかりで都合のよい情報ばかりじゃないのが実社会。
突然、なんの脈絡もないことを話すのが、会話(コミュニケーション)だから。
最近、コミュニケーション力が不足している人が多いと感じます。
「自分の興味のある分野の情報しかいらないさ!」
「TV?ラジオ?ぜんぜん利用しないよ。だってネットで情報得られるもん!」
「好きな映画をDVDで借りてみればいいし!」
こんな具合で、もし・・・人との会話も、あまりしたがらないようだと。
ちょっと危険です。
プル型で自分の興味や欲求を満たしたなら、
プッシュ型で、TVでもラジオでも人の多い喫茶店でもいい。
とにかく、雑多で垂れ流しの情報の世界にリラックスして身をおいてみる。
また、いつも同じ人でなく、新たに出会った人と会話してみる。
きっと、行動のヒントや、斬新なアイデアや解決策って、
雑多な情報に身をおいて、五感が刺激される時に、一番生まれると・・・
僕は思っています。
だから、プルもプッシュもバランスが大切。
私は・・・今週は、いろんな方とお会いして、プッシュされまくってます!
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